2016.08.05

NEDOが実施する平成28年度 研究開発型ベンチャー支援事業(シード期の研究開発型ベンチャー支援制度)への採択に伴い、株式会社アドバンスドレーザーテクノロジー社に出資を行いました

当社はこの度、国立研究開発法人新エネルギー・産業技術総合開発機構(以下NEDO)が実施する平成28年度 研究開発型ベンチャー支援事業(シード期の研究開発型ベンチャー支援制度)の採択結果に伴い、株式会社アドバンスドレーザーテクノロジー(代表取締役 米谷 新、黒田 寛人 以下ALT)社に対して、出資を行いました。

ALT社は、前職で埼玉医科大学眼科学講座教授を務め、長年ライフワークとして眼疾患の診断・治療・研究に従事してきた米谷氏と、レーザー物性物理・レーザー分光学の世界的研究者として業界をリードし、日本レーザー医学会理事としても長年に渡り貢献してきた黒田氏により、これまで眼科用光干渉断層計(OCT)の開発を行ってきました。

眼科領域では網膜レベルまでの深達度を有するOCTとしては、これまで7μm程度の解像力を持つものが製品化されていますが、ALTが開発する眼科OCTでは、特殊レーザー光源(モードロック・フェトムセカンド・ホワイトレーザー)と増感観察技術を用いて、高い深達度を維持しながら分解能を1.3μmにまで飛躍的に増大させることに成功しました。近い将来、高い解像度に加え、高速・高感度での3D表示機能が搭載された、まさに革新的な眼科OCT装置の実用化、製品化が期待できます。

当社では、引き続きアンメット・メディカル・ニーズに対する新しい治療の確立に注力すると共に、再生医療・ゲノム解析・Internet of things(IoT)・ロボット・人工知能等の発展により徐々に医療の垣根が取り払われつつある状況を適切に捉え、医療機器の事業化にて培ったノウハウをもとに、さまざまな医療イノベーションの事業化を手掛けていくことで、弊社のビジョンである「日本発の医療イノベーションを世界に」の実現を目指すと共に、医療の質の向上・医療産業界の活性化への貢献を寄与してまいります。

 
■NEDO 平成28年度 研究開発型ベンチャー支援事業(シード期の研究開発型ベンチャー支援制度) 概要
http://www.nedo.go.jp/news/press/AA5_100615.html
「研究開発型ベンチャー支援事業(シード期の研究開発型ベンチャー支援制度)」とは、NEDOが「特定の技術シーズを活用するシード期の研究開発型ベンチャー」を支援する国内外のベンチャーキャピタルやシード・アクセラレーター等(以下「VC等」)を認定し、そのVC等が出資するシード期の研究開発型ベンチャーへ実用化開発助成を実施するものです。
当社は「特定の技術シーズを活用するシード期の研究開発型ベンチャー」への投資・事業支援に関する知見や機能・能力を持つVCとして認定されております。